今回は、コンクリート打設について関係者全員に対する周知徹底事項について話をします。

生コンクリートはナマ物ですので、コンクリートを取扱う関係者全員の一致した認識が重要となります。

 

  1. 全ての準備を確認し、完了していなければコンクリートの打込みを開始しない
    打設部清掃・配筋検査・配管検査・型枠検査・仮設段取り・人員確保・器具確保・事前確認事項の確認 等

  2. ンクリート圧送時の注意点
    ・ 生コンクリートには、いかなる場合でも水を加えてはならない
    ・ 休憩又は中断する場合には事前に打合せした個所で行い、中断時間は基本的に1時間以内とする
    ・ 打放し、水密・軽量コンクリート及び夏期など高温の場合は、基本的に打込みの中断・休憩はしない

  3. コンクリートの分離を防ぐ(外気温・スランプ・単位水量・運搬時間・打設の中断 等)

  4. 各部位(基礎・柱・梁・壁・床)におけるコンクリート打設の要点を周知徹底
    ・ 基礎      土砂等の混入注意    鉄筋の被覆注意
    ・ 柱          独立柱の柱頭部は鉄筋が混みあっているので注意    階高の高い柱は一度に打上げない
    ・ 梁          柱との交点は鉄筋が混みあっているので空洞にならないように注意
    ・ 壁          コンクリートを打ち流しにしない    開口部廻りの下端の空洞に注意
    ・ 床          配筋を乱さないように注意    出来るだけスランプの小さい配合にする
    ・ 階段      コンクリートが固まりにくいので、打設の初めのころに打込むように注意

  5. コンクリート打継処理の周知徹底
    ・ コンクリートの打継個所は、応力の小さいところを打継部とする(現場のいろは その7 を参照)
    *応力の小さいところとは、柱は梁下端又はスラブ上端 ・ 梁及びスラブはスパンの端部から1/4付近のところ
    ・ 打継部の仕切り材は、コンクリートが固まったら早めに除去する
    ・ 打ち継面のレイタンス(分離物)を清掃して除去する